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メンテナンスのプロがいるお店。グラブ型付け修理は当店にお任せ下さい。

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野球用品セカンドベース(有限会社ベースボールパーク) の日記

グラブを語る(コンセプト)

2017.02.23

【グラブは特別な存在】
「グラブの型」野球プレーヤーならご存知の方も多いと思います。「このグローブは型が良くて使いやすい!」「もうちょっと深め型にしたい!」「ポケットが絶妙!」また逆に「型が崩れた」「型が悪いな」等々、グラブの型についてプレーヤー同士で会話することは多く、誰かがグラブを新調したとグランドに持ってきたらまずは手を入れて具合を確かめたくなります。最高の型を追い求めるのは野球人の性です。プレーへの影響はもちろんですが、グラブは用品の中でも特別な存在だと考える方は多いと思います。
グラブの型とは簡単にいうとボールを捕る時のグラブの動き(クセ)を指します。新品の状態は硬くてキャッチボールも難しいですが、使っているうちにだんだんと革が柔らかくなっていき動くようになります。この時には既に「クセ」がついている状態です。自分で使っているから自分好みにクセがついているかというと必ずしもそうではありません。思わぬ型になりガッカリという経験も多いのではないでしょうか。
  グラブの動きを決めてあげる(グラブに関節を作りクセを付ける)ことが「グラブの型付け」と言われているものです。グラブ工場から出来上がったばかりの新品状態はかたくて使える状態ではありません。これを使えるように柔らかくクセ付けしていくのが型付けというわけです。大事なのは一番最初の作業が最も重要であること、この初期段階でそのグラブの将来が決まるといってもいいでしょう。
  グラブの型は自分で作るものだとおっしゃる方も少なくありません。私が子供の頃も当然のように自分で柔らかくしておりました。当時「型付けを依頼する」という概念が全くありませんでしたのでオイルを塗りたくってヒモでしばり一生懸命動かして時間をかけて柔らかくしていました。ある日の練習の中で「あれ?ショートバウンドの捕球が楽だ!」と感じた瞬間がありました。周りから言われたわけではなく自らの感覚だけですが明らかにボールの収まりが違うのです。自分の中ではすごい衝撃でとても嬉しくなり、やっと自分のグラブが好きになれたのを覚えています。しかしながらその日にたどり着くまでには何ヶ月もかかった記憶があります。  
    【型を付けるということ】
  グラブに折り目を付けボールを捕るようにすることは誰でも出来ます。いきなり新しいグラブにムリに折り目を付けようとすると変なクセが付いてしまうので注意が必要です。それはグラブ全体をほぐしていないため革の柔らかいところと硬いところの差が激しくなってしまうからです。この状態で開閉を繰り返していると革は柔らかい部分で折れようとしますから結果として意図しない動き方、すなわち型が悪い状態になります。
  ご自分で型を作ってみたいという方も最初のクセ付け(グラブに関節を作ってあげる)だけは慣れた人に頼むのが間違いないと思います。グラブを何個も使ってきた野球経験者に相談するのも良いでしょう。イメージ通りの型が出来上がること、時間も短縮出来ることなどメリットは多いです。しかし一番はその道のプロに頼むことだと当店は考えます。なぜならグラブを知り尽くし本来のポテンシャルを最大限ひきだす術を知っているからです。
   当店に型直し希望でお持ち下さるお客さまも多いです。グラブを見せてもらうと正直ひどい状態であることが多々あります。オイルなども塗り大事に使ってらっしゃいますし決してお客さまのお手入れが悪いわけではありません。グラブは誰もが知る一流メーカー品です。
  「購入した店でスチームして叩いてもらったんだけど・・・」と聞くのですが、一言でいうとグラブ全体の柔軟バランスが全く取れていないのです。柔らかい部分だけが曲がり他の部分がついてこない状態、ボールを挟んで捕っている状態です。これではボールの収まりが悪くファンブルも多くなってしまいます。
  まだ手の小さい小学生がこうしたグラブを1年間使ってきたと伺うと「よく頑張って使っていたね」と思います。子供さんは「グローブはこういうものなんだろうな??」と思い、お父さんも「オイルを塗って揉んでいるし使っているうちに柔らかくなるだろう??」と使い続けていたようです。普通の方がグローブや革に詳しいわけではありませんからお客さまがそう考えるのは至極当然なことです。
  誰が悪いわけではありません。強いていうなら購入店の店員さんがもう少しアドバイスしてあげていたら違っていたのではないかと悔やまれます。
    【大事なことはバランス】
  セカンドベースにはグローブのプロフェッショナルがいます。湯もみ型付けの先駆者である久保田スラッガーの江頭氏の下で修行させていただきました。さらにメーカーのグラブ工場視察、実技講習を繰り返し、ミズノからは「エキスパートリペアーマン」「グラブフィッター」の称号を与えられています。
  しかしながらプロを名乗るにあたり何より重要なのは、これまで店頭で1万個以上のグラブ・ミットを販売し、お客さまの様々な要望を聞きながらグラブ型付けを行ってきた経験だと思っています。
  新品の型付けだけでなく使っているグラブの修理、型直しなども数え切れません。実際に使っているグラブの状態を見るのは非常に勉強になりました。何故こうなったのか?何が原因でこうなっているのか?ココを直すとこう変わるはず?試行錯誤を繰り返し多くのお客さまの話を伺うことで整理されてきました。それが現在の「セカンドベースの型付け理論」につながっています。
  グラブには同じメーカーの同じ商品でも個体差があります。良い悪いではなく天然素材を使用しているのですから差が出て当然です。見た目は同じ革でも柔らかくなりやすい、なりにくい部分がグラブ一つ一つに違いがあります。これを無視して型付けを行うことはありえません。柔軟加工と称しスチーム機で革をただ温め捕球面を叩くだけでは全く意味がなく逆効果といえます。革質やヒモの締め具合などを踏まえてグラブ全体の柔らかさを整えるのがプロの仕事です。
  型付けとは希望の型を作ること以上にグラブ全体の柔軟バランスを整えてやることに意味があると当店は考えています。そうして出来上がった型は手の動きに忠実にグラブが動いてくれます。更にバランスが良いとグラブに余計な負荷がかからず型崩れしにくいので良い状態が長期間続くのです。    
【セカンドベースの一品仕上げ】  
当店では「お店の型付け」をお客さまに押し付けることは致しません。   例えばこのポジションなら何型、このグラブなら何型など決め付けることはせず出来る限りお客様のご要望を取り入れるようにしています。一般的に外野に適した型、内野に適した型というのはもちろんありますが必ずしもそれがお客様に合うとは限らない、グラブにプレーを合わせるのではなくプレーにグラブを合わせるべきと考えるからです。   このグラブならこの型でこう使うのを前提に作られているとアドバイスはしっかりさせていただきますがお客さまがこう使いたいとのことであればご要望に沿って型付け致します。新品状態であればどんな型にも仕上げるのは可能です。「内野手ならこの型で使わなければダメ」なんていうことはナンセンスで自分の使いやすい型でプレーするのが一番と当店は考えています。   もちろん遊撃手のスペシャリストを目指すための型付けをして欲しい、クボタスラッガーの江頭名人が施す同じ型付けをして欲しいなどのご要望も大歓迎です。確かな技術でお応えしますのでご安心下さい。また全てお任せというお客さまも少なくないのですがお預かりしたグラブ本来の形を生かした型付けをするとこういう使用イメージになるとお伝えするようにしています。   どうぞ遠慮なく仕上がりイメージをお伝えください。湯もみ、スチーム、ほぐし、もみ、叩き、あらゆる技術と経験でアプローチして、あなたのその手にフィットする世界でたったひとつのグラブに仕上げます。   セカンドベースの一品仕上げ、是非ご体感下さい。   そしてグラブを、野球を、もっと好きになってもらいたいと思っています。  

  セカンドベース 拝

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